手配りチラシは顧客を見極めピンポイントで配る事ができる、いわば最強の集客方法である

チラシをデザインする立場となって早10年↑。デザイナーのウメツです。
私も学生時代は色々なバイトを経験してきましたが、物流倉庫内の仕分け作業と街頭でのチラシ配りに関しては、現場監督の社員さんから「ぜひわが社に!」と言われるほど得意分野で……と、自慢話はさておきさておき。

今回はチラシ作りのアドバイスではなく、配り方についてを書いてみたいとおもいます。
*この記事は2020.9.3に内容を一部更新しています

手配りチラシ、ビラ配りには配り方のコツがあるという話

ハンディング(ハンティング)とは顧客を見極めピンポイントでチラシを配る事ができる、最強の集客方法!

街頭などでチラシを配る事を、「ハンディング(ハンティング)」「手配り(ビラ配り)」と言っています(*以下「手配り」とします)。よく美容室サロンさんや不動産会社さんなんかは、この手法でチラシを配ったりしてますね。ちなみに私はコンタクトレンズと飲食店のクーポン券などのチラシ配りをよくやっていました。あと現職場(デザイン事務所)でもイベントのお手伝いでうちわ配りを手伝った事がありましたが……。

さて、そんな手配りチラシですが「配るの超楽しい〜!」って気持ちでやっている人はなかなか居ないもの。できればやりたくない仕事チャンピオンです。しかし、この「手配りチラシ」という手法は折込やポスティングとはちがい、自分の目で顧客を見極めてピンポイントに配る事ができる、いわば最強の集客方法なんです。なのでぜひ「手配りチラシ」の配り方のコツを知って、少しでも心の負担を減らして前向きにチラシ配りに挑んでいただきたいなとおもいます。

試してみよう!コツはこの3つだけ!

具体的な配り方のポイント(コツ)は以下のとおりです。そんなに難しいことでも勇気のいる大胆なことでもありません。まずは【その1:】だけでも、ぜひ試してみてください。

その1:通行人のとなりに並んで3歩一緒に歩いてみる

「3歩一緒に歩く」たったそれだけです!!

配る相手は通行人です。通行を妨げてしまっては迷惑行為です。棒立ちの状態でチラシを配ってしまうと、チラシを持った手が静止バーの役割を果たしてしまいとっても邪魔。ここは相手を敬って一緒に3歩歩きましょう。そしてもうひとつ、その一緒に歩く3歩の間、相手の手のちかく、且つ、チラシの内容がチラ見できるような位置(みぞおちくらいの位置)にチラシを差し出します。時間にしておよそ2秒程度です。3歩一緒に歩く事で、チラシを2秒見てもらう事ができます。さらに興味を持った場合は受け取ってくれますし、2秒間も目の前に出されたら反射的に思わず手に取ってしまうものです。

その2:無言厳禁「何の」チラシを配っているかしっかり声に出そう

もちろんですが無言は怖いので厳禁です。自分は何のお店の者なのか、何のチラシを配っているのか、声に出して説明しましょう。そうすればチラシを受け取らなかった人にも「何か新店がOPENしたのかな?」「安いのかな?」と情報はつたわります。そうすれば本当に興味がある人は自分からチラシを取りに来る場合もあるし、全く興味が無い人は受け取りません。(全く興味の無い人には渡す必要がないという割り切った考え方も大事です。チラシだってタダじゃないんだから!)

その3:「楽しい」気分を全身で表現する

もちろんですが無表情も怖いので厳禁です。怖い顔の人の近くには近づきたくありません。フレンドリーな気持ちで明るく楽しく配りましょう。
 
と、大きくこの3つのコツがあります。とくに【その1:】を実践するだけでも、受取率が格段にUPしないでしょうか?
……ちなみに通常の3倍歩くことになるので運動不足解消も期待できます。
  
それでも、なかなか成果が上がらないという方には「禁断の方法」というものをお教えしましょう。

オマケが付いているとみんな嬉しい

もちろんですが、ただチラシだけもらうよりも何かしらのおまけがついていた方が嬉しいですよね。そうです、禁断の方法とは「モノでつる」作戦です。私が過去にもらったことのあるものだと、オーソドックスなところでポケットティッシュ、ちょっと嬉しかったのがうまい棒、びっくりしたのが海難事故用救命笛です!

——————————————–

●ポケットティッシュ
●うまい棒(コーンポタージュ味が好き)
●ウェットティッシュ
●使い捨てマスク
●キャンディー
●化粧品などの試供品

など。
*食べ物を配る際は、アレルギーや安全性など気をつけましょう。

——————————————–

でもオマケなんてドーピングみたいなもん

一番恐ろしいのが、オマケだけ持っていってチラシは捨てられるというケース。みんな受け取ってくれるけれど、それは興味があって受け取ってくれたのかどうか、なかなか判断が難しいところです。もちろん配布するパイは断然広がるわけだから、全く意味が無いという事ではないけれど費用対効果はどうでしょうか……。できることならチラシだけで勝負したい! それができるのが一番ですよね。
一番目に述べた「3歩一緒に歩いてチラシを2秒見せる作戦」。これだけで解決できるのが一番の理想ですよね。
そのかわりこの作戦、その2秒で広告内容を理解させないと全く意味がありません。ようするに、2秒で伝わるチラシは本当に「良いチラシ」ってことなんですね。
 

大事なのは「3歩歩くあなたの気持ち」と「秒で伝わるチラシデザイン」

誇りをもってビラ配りができるように、手配り用のチラシの内容もしっかりと検討し「こういうことに困っている、あの人に届けたい!」と明確にターゲットを考えながらチラシデザインをすることも大切です。

昨今は、個人でもデザインソフトが手に入りやすくなり自分でデザインをする方が増えてきています。たしかに多少絵心がある人ならチラシは簡単に作れます。ですが「伝わるチラシ」はほんのちょっとだけ難しい。自分で作れるから大丈夫と思わずに、たまにはその道を学んできたプロに相談してみてはいかがでしょうか? 第三者からの視点、そこには新しい気づきもあるはずですよ。

・ご依頼&お問い合わせ:「ビューティーパートナー」まで

〈2020.9.3 内容を一部更新しました〉